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映画界の期待、撮影所育ちの監督の新作

Variety Japan:映画界の期待を背負う、撮影所育ちの監督の新作
撮影所育ちの監督の新作が増え始めている。12月22日(土)から公開される東映の橋本一監督の『茶々-天涯の貴妃-』を始め、来年3月に公開される松竹の本木克英監督の『犬と私の10の約束』。そして来年6月から公開される同じく松竹の松原信吾監督の『築地魚河岸三代目』。3人とも年齢は違うが、映画会社に所属し、撮影所で演出のイロハを学んできたことで共通している。映画会社が監督をなかなか育てられなくなっているなか、この3人が立て続けに作品に携わるのは、日本映画界にとって非常に意味深いものがある。



最近、テレビ局主導の製作による邦画が増えてきたこともあり、その監督起用もテレビ局のディレクターが、そのまま横滑りするケースが多くなっている。かつてなら、たとえテレビ局が中心になって製作した作品であっても、配給を担当する映画会社と関係の深い撮影所出身の演出家が、当たり前のように監督に起用された。それがここ数年、邦画製作に自信をもったテレビ局は、自社のディレクターを監督に抜擢し始めた。

これはある意味、当然のことかもしれない。自分たちが中心になって製作するのだから、監督だって自前でいく。自分たちのところに活きのいいディレクターがたくさんいるのだから、映画会社へ監督を“お願い”する必要はないわけだ。これまでは、映画会社の顔を立てていた面もあっただろう。

ただ、こうした事態は、明らかに映画のテレビドラマ化を促進する。テレビドラマしか経験のない人が、いきなり“本編”を手懸けるのだから、それもまた当然の成り行きだろう。その結果、今の邦画大手の作品は、だんだんテレビドラマに近くなっていく運命にある。

テレビドラマが悪いというのではない。ただ、邦画の中身がみな一様に、ドラマの様式に則った形になっていくのが困るのだ。そこでやはり、映画のスクリーン上での見え方を骨の髄まで熟知している、撮影所育ちの監督の登場に期待がかかってくる。そうした意味から、橋本、本木、松原の3監督の演出手腕と、その興行結果が、今後の映画界の方向性を大きく左右していくことになるかもしれない。

by cmailjp | 2007-12-16 14:49 | ■ 映画


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